技術と製品開発に絶え間なく投資することで伝統を守り続けており、それゆえに新しいカートリッジを世に送り出しています。カートリッジのような伝統的な製品ですら、新しい技術と産業の力の恩恵に大きくあずかれるというのがオルトフォンの哲学です。材料、デザイン、磁気回路、そして製品を作り上げているすべてのものにおいて、私たちの製品が技術の領域の第一線にあることを目指しています。
新しい技術は、様々な形で取り入れられています。新しいカートリッジを開発する際は、コンピューターシミュレーションを体系的に使っています。コンピューターシミュレーションは、部品の選択、磁場の設定にとってすばらしい手段であると考えています。
SLM製造技術など、特に私たちの製品に関連する新しい技術に着目しています。
SLMは、SPU A90, MC A90, Xpression, MC Anna, SPU A95, MC A95などのカートリッジに使われています。個々の音質の特徴はありますが、共振の影響を完全に受けないように作られています。
2015年1月29日には、「DTI 3D Print Series Production Prize 2015」を受賞しました。新しい技術を産業生産に応用したというオルトフォンの功績が認められたことで賞を受けました。詳しくは動画をご覧ください。
振動の特性や異なる形状と異なる材料に関する私たちの広い知識は、TA-210などのトーンアームやカートリッジを最適なものにするために活用されています。
TA-210のアルミ製の管の両端には、機械で精密に入れられたスリットがあります。オルトフォンの独自のvibration damping compoundは、それぞれのスリットに納められます。高振動のダンピング特性があるゴムと、素晴らしいダンピング特性がある特殊TPE部品は、アームチューブの底とてっぺんのスリットにそれぞれおさめられています。これら2つの異なる材料を使うことにより、可能な限り広い領域で拡大したダンピング効果が得られます。
骨伝導ユニットは、補聴器に取り付けられた小さな振動器です。骨伝導ユニットは振動を創り出し、その振動は頭蓋骨を通して、振動を音として知覚する内耳に伝わります。
骨伝導ユニットは、均等な品質を得るために、非常に高いレベルの細かい機械の精度を必要とします。
特別に設計された特殊機械が、オルトフォンの生産能力を支えています。この特殊機械で、カートリッジの小さな精密な部品を作っていくのです。また、この特殊機械にはいくつかの強みがあります。多くのカートリッジを短いリードタイムで製造することができるのです。
また再生可能な計測技術を採用することによって、工業生産において必要となる質の安定を実現しています。
最後になりますが、私たちは絶えず技能を磨き新たな挑戦をしていきます。そのためにも、共に情報を交換したりトラブルシューティングを行ったり問題解決ができるよう、サプライヤーと良好な関係を築いています。
オルトフォンは、長年培った技術を活かして、精密TPE部品、技術用ゴム、カスタムコイル、マイクロメカニカルアセンブリ、補聴器用部品などの製造も行っています。
オルトフォンは映画のサウンドトラックのための精密部品や独特の化合物を開発することを基盤として発展してきました。今日、Ortofonブランドは多くのオーディオファイルやDJ、専門家の間で広く認められていますが、それだけでなく、精密機器、医療および補聴器業界などのグローバルな顧客基盤を持っています。
研究開発は、デンマーク・ナクスコウで強力な音響・技術ノウハウと工業デザインのネットワークによって支えられている同社のエンジニアによって行われます。
常に新しい製品や新技術を開発し、市場のニーズに合わせて製品を改良・改善することが当社の哲学です。世界的なネットワークを持って、革新的なプロジェクトや製品開発を行い、幅広い付加価値サービスを提供しています。
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