ortofon JAPAN CO,LTD.

CG 65 Di MKⅡ

LP以前に主流であったSPレコードは、LPとは音溝の太さが異なるため専用のスタイラスチップを備えたカートリッジでなくては再生できません。そして、このような盤ではモノラルの音溝に適したカートリッジの使用がベストであり、往時の魅力を最大限に引き出すためにはこのCG 65 Di MkⅡをお勧めします。本シリーズの最大の特徴は何といってもその構造と歴史にあり、そのルーツはオルトフォンが自社で開発・製造したカッターヘッドで刻んだラッカー・マスター盤を再生するため1948年に開発したType-Cという業務用カートリッジまで遡ります。このType-Cはレコード会社でプレスされたレコード盤の検聴用やラジオ放送局での再生用としても用いられていたため、当時のプレイバック・スタンダードと言っても過言ではありません。これを復刻したSP盤専用のCG 65 Di MkⅡは、現在オルトフォンが製造する歴史的遺産の中ではSPUを超えた最古のものにあたります。

なお、CG 65 Di MkⅡはSP盤専用に直径の太いダイアモンド針を使用しており、LP・EP盤での使用は不可能です。LP・EP盤はSP盤に比べると音溝がはるかに狭く、トレースできずに音溝や盤面を破損する恐れがありますので、CG 65 Di MkⅡでSP盤以外のLP・EPレコードの再生は絶対に行わないでください。また、本機はステレオ再生の規格が完成する前に基本設計が行われた製品につき、カンチレバーは左右方向にのみ動く完全なモノラル再生専用機です。

※写真や図版の色彩は、画面上の表示の関係で実際とは若干異なる場合がございます。また、規格・仕様・デザイン・価格の一部を予告なく変更することがありますのでご了承ください。

●出力電圧:1.5mV ●周波数特性:20Hz-15.000Hz +3/-1dB ●ダイアモンド針:Spherical R65μm ●カンチレバー:カッパー ●適正針圧:4.5g ●自重:37g  ●JAN:5705796240306
定価
¥118,000(税別)
(税込¥129,800)

CGシリーズの内部構造とカンチレバー可動範囲

SPおよびLP盤の音溝サイズとスタイラスチップのサイズ比較表

【公式YouTubeチャンネル】アナログ研究・技術評論の第一人者、海老沢 徹 先生による解説動画